6月:植物の達人になる方法 2003.06.14〜15
アイスブレイク/植物の達人になる方法@/夕食作り/ほたる観察
元気に和食の朝食/植物の達人になる方法A/昼食/同定と標本作り/ふりかえり



★今月の二言★
「今までは、木は木、花は花、草は草だと思っていた。」by受講生
「植物は三回忘れると覚えられる。きながに学ぼう。」byうめ



ウエルカムボード ★1日目:アイスブレーク(担当:えみゅう
 13:00にホールアース集合のところ、早めに集まって、みんなでランチをすることになった。関東、名古屋から参加しているのに、早出するところがすごい。みんな思い思いのメニューだ。名物を持って来たり、定番のおにぎり、パスタ、チャーハン、富士宮やきそば、あいちゃんは肉じゃがを作ってきてくれた。前回の話しから、なすの浅漬けがくるかと思っていたのだが。。。まんまはツーバーナー持参で、鮭レタスチャーハンをその場で作る。しかも、人の事務所の前で。。。ちょっと変わっているのは、最初にご飯と卵をまぜて、卵ご飯の状態からチャーハンをつくるのだ。そうするとご飯に卵がよく絡んで、ぱらぱらになる。ぜひお験しを。
 まずはお決まりのアイスブレークから。今回から受講生が担当となる。ドキドキのトップバッターはえみゅうだ。スタッフのジョリィから1週間前に頼まれたらしい。えー私がやるの?と嫌がるどころか、私でいいですか?喜んでとすぐに承諾したようだ。えみゅうは小学校の先生だ。アイスブレークはお得意中のお得意だったようだ。それでも、相手はいろいろ経験を積んでいる四季コースの面々。やっぱり、アイスブレーク中はドキドキだったようです。行ったゲームは三種類。
@木とリス  Aポイズンリムーバー  Bジャンボ
アイスブレークを仕切るえみゅう  一番盛り上がったジャンボを説明しよう。ジャンボとは、鬼を中心に参加者が円状に並び、鬼がある人を指名すると同時に鬼は「ジャンボ、ジャンボ、ジャンボ」と3回言う。指名された人とその両隣の3人で動物の真似をする。鬼が三回ジャンボと言う前に真似ができれば、鬼の負けとなり、真似の前に鬼が三回ジャンボと言えれば、鬼の勝ちで指名された人が鬼となる。まずは、3種類の動物を決める。今回は、象、鶏、羊となった。次に真似の仕方を決める。象なら真中の人が手で鼻をつくり、両隣の人が手で丸く大きな耳を作る。たった3種類だが、急いでやろうとすると頭が混乱する。鬼も急いでジャンボと3回言わなくてはならない。とくにオジサンのおつむでは、ルールを覚えられないらしい。としやん、たっちゃん、ちょんぼうが鬼の時、指名してから3回「ジャンボ」というのを忘れていた。しかも1回ではなく何回も。忘れるたびに爆笑が炸裂。ゲームを極限まで盛り上げてくれました。次回はきっとかっこいいオジサンを演出してくれることでしょう。
 アイスブレークが終わった後のえみゅうのコメントは「みんなでアホになるゲームを楽しくしたかった。緊張はしてたけど、きっとみんなのキャラが私を助けてくれると思っていたので、大丈夫、大丈夫と言い聞かせていたら、本当に助けられました。(笑)楽しかったし、今回アイスブレークを担当できて、よかったと思っています。」とのことでした。としやん、たっちゃん、ちょんぼうえみゅうにとって、とても愉快な足長おじさんだったようです。
 さて、次回のアイスブレーク担当はなんとまんまです。みなさんお楽しみに。されさて、オジサン名誉挽回はいかなることに?

★1日目:植物の達人になる方法@

採取のルール 山椒の採取 達人になるための講義

 今回の講師はうめが担当だ。うめは本を見ている姿が良く似合う。さすが、植物の達人、とても勉強家のようだ。うめは初めに、植物の採取の5カ条を教えてくれる。@刃物を使う。A目立たない枝を採取する。B虫がいたら元に戻す。C草は生え際の葉も良く見る。D花や実があれば一緒に採る。また、達人の掟として、@1本しか無いものは採らない。A小さな樹木からは葉を採らない。の2つを守らなくてはならない。早速、植物の採取へ出かける。といっても最初は練習なので、指定された草木を採取し、名前を書いたタグをつけていく。全部でハルジオン、ヒメジョオン、カラムシ、山椒、アオキ、ヤマブキ、カヤ、スギ、チャノキ、クリの10種類の植物を採取した。採取した後は森の家に戻って、本で実際の植物を検索してみる。  その前に達人への道を紹介してくれた。@標本を作るときの新聞は毎日交換する。A3回忘れると覚える。B道しるべ植物を増やす。3回忘れると覚えるといわれるとちょっとほっとする。しかし、3回では済まないような気がする。でも、それだけ気長にやろうよってことだろうと理解した。ここで、大切なのが道しるべ植物を増やすことだ。これが無いと本当に探すのが難しいというより、図鑑を端から端まで見ることになる。今はまったく道しるべが無いが、そのうち増えることだろう。そう、このときはやる気まんまんだった。。。
 草は道しるべがないとかなり難しいが、樹木であれば、葉の特徴を知っていれば、検索表で検索することができる。できると言っても、これまたそれなりに難しい。検索には信濃毎日新聞社の「葉でわかる樹木」を使用した。検索するには、「葉が単葉か複葉」、「葉が対生・亜対生か互生・束生」、「全緑か鋸歯(きょし)」等で分類していく。この見分け方が良くわからないのだ。とくに葉の形は「細長い・線形、広線形、皮針形、倒卵状皮針形、狭長楕円形」等のなんて読むのかわからない表現の形が多数ある。それでも何回も道に迷いながら検索できると凄くうれしいのだ。なんだか宝物を見つけたような気持ちになる。うめは言う、「最近の自然観察会では、いろいろな植物の名前を簡単に教えすぎて、発見する喜びがないことがある。」たしかにその通りだと思う。みんな自分で発見したという喜びを得て真剣そのものに講義を聴いている。あ、あれ、1人目を閉じている人が。。。そのハチマキは気合の証ではないのですか?(笑)
 調べ終わった植物は新聞紙に挟んで、標本にする。標本には「植物の名前、採取地、採取日、採取者」を記入しておくと立派な資料となる。この日は検索の練習と標本作りで終了。明日はいよいよ自分で気になる植物を採取して自分で検索を行う。

★1日目:夕食&梅酒プロジェクト&ホタル観察
ある意味最高のスピリタス 夕食  本日の夕食は”タコライス、ゴーヤーチャンプル、うちなー風みそ汁”と沖縄料理だ。今回もいろとりどり、ボリューム万点、当然お味も最高!!タコライスって海にいるタコかと思っていたら、まったく違った。沖縄素人のまんまにとってうちなー風って何がうちなーなの?って感じでした。結局聞くの忘れた。ニッシーがしその実を持ってきてくれたので、タコライスと味噌汁のトッピングにさせてもらった。風味がよくとてもグーー。
 今回ある意味最高のお酒を持って行きますと宣言していたのだが、持ってきたお酒がスピリタスというお酒だ。何が最高かというと蒸留回数70回、アルコール度数96度の最高というより最強のお酒なのだ。味は、ほんのり甘く、人によってはおいしいと思うのだが、大抵の人は飲むと「うわぁ何これ!?」と言って顔をしかめる。このスピリタスを空にするのは大抵半年くらいかかるのだが、なぜか今回は一晩で空いてしまった。いったい、誰が飲んだのですか?ちなみにまんまは次の朝二日酔いでした。

梅酒プロジェクト  四季コースの定番アルコールとなりつつある、泡盛と梅酒。泡盛は自分達で作れないので、ちょうど梅の時期ということもあり、みんなで梅酒をつける。もちろん、日本酒でつけるのだ。ホールアースで採れた梅と芝川町富士錦酒造のお酒、富士宮で買った氷砂糖(^^;と地元で揃えてみた。みんな酔っぱらいのくせして、梅においしくなってねと願いを込めて自分のキャンプネームを彫る。あまり、梅に傷をつけないほうがいいかと思うが、きっとみんなの願いはかなうでしょう。この梅酒は3月の卒業時にみんなで乾杯する。
 もう1つの夜のお楽しみはホタル観察。雨で今日は見れないと思っていたが、雨が突然やんだ。まったく、天気もなかなかの演出家だ。ホールアースから車で5分くらい場所でホタルが舞っている。家族連れも多く、 人気スポットのようだ。しかし、遠くに外灯が煌煌と光っている。昨年までは無かったそうだ。天気が悪いためか、外灯の明かりのためか、ホタルの数がすくないようだ。子供のころに見たホタルのイメージでは川のように光が流れていたのだが、いつのまにかイメージだけが美化されてしまったのだろうか?久々に見たホタルの光はとてもやさしかった。

★2日目:元気に和食の朝食
 二日酔いで、元気もなく、食べられませんでした。せっかくのおいしそうな朝食だったのに。すみませんピーマン。心配してくれたみんなありがとう。でも、悲しいことになれっこなのです。来月は。。。多分食べます。

★2日目:植物の達人になる方法A

うめの解説 クモの子をちらす 鹿の爪あと
光合成を行う幹 大きな木

 二日目は富士の麓、西臼塚の住友林業まなびの森に移動して植物の達人への道を歩む。まなびの森は国有林で、ボランティアによって自然保護活動が続けられている。よって、普段は動植物の採取は禁止されている。今回は許可を取り、植物採取に望む。採取場所はフォレストアークというとても素敵な施設から歩いて5,6分の場所で行うのだが、そこまでの道のりが長いのだ。ちょっと進むとうめの解説が始まったり、いろいろな発見があり、まったく前に進めない。ごまの香りがする葉・お父さんの匂いがする葉(香水の匂いだったようです:笑)を紹介され、鹿の爪跡・クモの子の大群(写真の黄色い点がクモです)を発見。クモの子にふーと息を吹きかけると、クモの子がかわいく散る。これが本当のクモの子を散らすなのか。その他にも、木の皮膚で光合成を行う木、巨木がみんなを迎えてくれた。数100メートルの道のりを結局20分程かけて目的地にたどり着いた。

植物の採取 自然語ではなすたまえ

 30分程の時間を頂いて、植物採取を行う。初めはかたまって採取していたが、自分だけの植物を求めて、単独で奥深く入り込む。しかし、まだ植物の達人でないため、だんだん何を採取したのかわからなくなってくる。また、この時なにも考えないで採取すると後で後悔することになる。後で見ると草なのか木なのか解らなくなってしまうのだ。十分採取した人から、自然語で話す時間となる。ふと見るとたまえが森を見つめていた。不思議な人だと思っていた。(ごめんなさい)でも、森の中にいると不思議どころか、とても自然に見える。なんだか、たまえの素顔がちょっと見れたような気がしてとてもうれしかった。思わず数回シャッターを切ってしまった。みなさんにも伝わるといいなぁ。

森に溶け込む 森の天井

 一人、二人・・・と一休み。みんな森の中で寝てみる。とても気持ちいい。背中はすこしひんやりしている。耳を澄ませば野鳥の歌声も一段と美しく聞こえる。新緑の天井からはやさしい光が涌き出ている。数分前まで、植物採取に夢中で気がつかなかった、こんなに気持ちのいい森にいたんだ。誰一人起きようとしない。でも、やるべきことがまだあるのね。地に根を張りそうな体を起こし、さぁ今度は採取した植物を検索するぞ。

★2日目:同定と標本つくり

あいちゃんとまっち がんばるおじさん

 フォレストアークに戻ってから格闘が始まる。昨日はあんなにすらすら検索できたのに今日はまったく検索できない。どうして?あちらこちらから独り言が聞こえる。なんで独り言、言うのですかね人は。「なんで互生なの?ちょっと待って!兄弟多すぎ!!この本には載っていない、頭痛い(二日酔いのまんま)」検索をしたことが無い人にとってはまったく意味不明である。しかし、わかるわかるこの気持ち。まったくの同感だ。植物からしてみればいい迷惑で、あんたたちが勝手に分類して、勝手に名前をつけたんでしょと思っているに違いない。ほんと身勝手だ。それでも、人は数分経つとうめに正解の確認をする者がちらりほらりと。「やったー」と喜びの声が上がる。検索に成功したのだ。次第に、優劣(関心)の差がはっきりしてくる。まんまは結局何も検索できなかった。下向くと頭が痛くて。

★2日目:ふりかえり
 「先月のカヤックに比べ、植物とは地味だな。」と思っていた人も多かったようだ。また、「木は木、花は花、草は草」と特に関心も無かった人も多くいた。また、「植物の名前をしらなくても、自然と親しむことができる。」と思っている人も多くいた。いろいろな発見と喜びがあり、そんな人達の気持ちが180度変化する2日間となった。これからは植物を見る目も違ってくるだろう。みな、近所で植生調査を行ってみたと思っている。なかでもまっちょはホールアースの植生マップ、まっちは図鑑を作りたいと豪語していた。3月までにどれだけできているか楽しみだ。それにしても、毎月毎月人生の課題が増えてしまうのが、ホールアースだ。先月はカッパ病感染者が多数でたが、今のところカヤックを購入した人はいないようだ。昔は、自分の変わりに勉強や仕事をしてくれる分身がほしかったが、今では、一度にいろいろ遊べるような分身がほしい。次週もホールアースへ森の隠れ屋作りに参加する。さて、来月はキャンプだ。今度は元気いっぱいにはしゃぐぞ!!くれぐれも飲みすぎには注意を!!


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