★1日目:植物の達人になる方法@
今回の講師は
うめが担当だ。
うめは本を見ている姿が良く似合う。さすが、植物の達人、とても勉強家のようだ。
うめは初めに、植物の採取の5カ条を教えてくれる。@刃物を使う。A目立たない枝を採取する。B虫がいたら元に戻す。C草は生え際の葉も良く見る。D花や実があれば一緒に採る。また、達人の掟として、@1本しか無いものは採らない。A小さな樹木からは葉を採らない。の2つを守らなくてはならない。早速、植物の採取へ出かける。といっても最初は練習なので、指定された草木を採取し、名前を書いたタグをつけていく。全部でハルジオン、ヒメジョオン、カラムシ、山椒、アオキ、ヤマブキ、カヤ、スギ、チャノキ、クリの10種類の植物を採取した。採取した後は森の家に戻って、本で実際の植物を検索してみる。
その前に達人への道を紹介してくれた。@標本を作るときの新聞は毎日交換する。A3回忘れると覚える。B道しるべ植物を増やす。3回忘れると覚えるといわれるとちょっとほっとする。しかし、3回では済まないような気がする。でも、それだけ気長にやろうよってことだろうと理解した。ここで、大切なのが道しるべ植物を増やすことだ。これが無いと本当に探すのが難しいというより、図鑑を端から端まで見ることになる。今はまったく道しるべが無いが、そのうち増えることだろう。そう、このときはやる気まんまんだった。。。
草は道しるべがないとかなり難しいが、樹木であれば、葉の特徴を知っていれば、検索表で検索することができる。できると言っても、これまたそれなりに難しい。検索には信濃毎日新聞社の「葉でわかる樹木」を使用した。検索するには、「葉が単葉か複葉」、「葉が対生・亜対生か互生・束生」、「全緑か鋸歯(きょし)」等で分類していく。この見分け方が良くわからないのだ。とくに葉の形は「細長い・線形、広線形、皮針形、倒卵状皮針形、狭長楕円形」等のなんて読むのかわからない表現の形が多数ある。それでも何回も道に迷いながら検索できると凄くうれしいのだ。なんだか宝物を見つけたような気持ちになる。
うめは言う、「最近の自然観察会では、いろいろな植物の名前を簡単に教えすぎて、発見する喜びがないことがある。」たしかにその通りだと思う。みんな自分で発見したという喜びを得て真剣そのものに講義を聴いている。あ、あれ、1人目を閉じている人が。。。そのハチマキは気合の証ではないのですか?(笑)
調べ終わった植物は新聞紙に挟んで、標本にする。標本には「植物の名前、採取地、採取日、採取者」を記入しておくと立派な資料となる。この日は検索の練習と標本作りで終了。明日はいよいよ自分で気になる植物を採取して自分で検索を行う。