A人と自然のかかわり/伝井さん
伝井さんは日本自然保護協会の広報部指導員養成を担当している。伝井さんは、この講習会の進行役を担当してくれた。ちょっと頼りないところもあるけど、3日間の案内役をやり遂げてくれた。まず、講習生の調査を行った。千葉県昭和の森を中心に日本列島をイメージしながら、住んでいるところに立ってみる。即席の分布図のできあがりだ。引き続き、年齢順に並んでみる。40代が一番多く、下は二十歳から67歳の参加者があった。これは、観察会をするにあたって、参加者を観察することから始まるということえを伝えるための布石だった。
昭和の森の中のキャンプ場に場所を移す。しゃがんで、子供の視点、猫の視点で周りを見渡す。驚くほど、視界がかわる。自然の中にもいろいろな人工物がある。大人にとっては、何気ないものでも、いろいろな視点、気持ちになって周りを見渡すと、危険、破壊、じゃまな物が多々ある。例えば、U字溝はミミズにとっては地の果てに思えるだろう。また、自然には弱いところと強いところがり、里山のように、人が手を入れたほうが場所もあれば、尾瀬のように人が入り込んだだけでも破壊されてしまう場所がある。人は自然との接し方を考えなければいけないと話してくれた。
昭和の森に設置されているごみ箱について考えてみる。ここにごみ箱は必要か?必要だとしても、このままでいいのか考えてみる。ごみは持ちかえり、ごみ箱は無いほうが良いが、ポイステもありえるので、必要として考えてみる。
・場所がよくない、人工物はまとめたほうがよい。
・分別がきちんとされていない。ごみの種類を絵で表現するべきだ。
・底が網になっており、ごみの汁が地面に垂れ流しになっている。
人間だけの都合だけではなく、自然との関わりを考慮して考えるだけで、いろいろな改善案がでてくる。自然の中で開発を行う場合、なるべく自然へのインパクトを軽減させる必要がある。「自然観察指導員が開発に対して、自然をなるべく保護をするように意見を言う役割を担っていくことも重要ですよ」とまとめの説明があった。