オイスカ 農業塾 春夏コース 第1回  2007.04.28

定植


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開講式

開講式

 ついに07年オイスカ農業塾春夏コースが開講した。塾生は総勢42名の大所帯となった。最初はセンターに集合し、開講式を行う。関係者、塾生の挨拶と自己紹介をおこなった。

・オイスカ所長
 オイスカは農業の国際協力活動をしており、現在も24名の海外研修生を受け入れている。持続可能な開発、つまりは循環型社会を展開したいと考えている。みなさんと一緒に勉強していきたいと考えています。

・世話人代表(やまのぶ社長)
 化学肥料を使うと硝酸化チッソが野菜に残留しやすい。これは人の抵抗力を下げる働きがある。有機農法はこの硝酸化チッソが残留しにくくなる。雑草と同じ色の濃さがいい。また自分にいい野菜は地元の野菜。その土地のものが一番体に合う。

定植

定植

 今回は定植と風除けのビニール設置を行う。定植するのは、トマト、ミニトマト、ピーマン、キュウリ、ナス、トウモロコシ、カボチャの7種類だ。それぞれ植え方に特徴があるから面白い。定植する場所にはすべてマルチを張ってある。絶対マルチがあった方がよいというわけではないが、雑草が生えてこないので便利である。

トマト、ミニトマト定植 種まきから10週間

 一番面白い植え方をするのがトマトとミニトマトだ。トマトは茎からも根が生えてくる。その根は元気で、丈夫なトマトになる。まず、ポッドの土が地表から1/3くらいでるように穴を掘って、トマトを横にして置く。茎7,8cmくらい地中に埋めるように、茎を途中から軽く曲げながら土をかける。定植後は水をやらなくてもよい。元々トマトはアンデスが原産地。水も肥料もほとんどいらないのだ。いままで知ってはいたが、かわいそうなので水も肥料もあげてしまった。そうすると、茎は立派になるのだが、実はあまりつかない。栄養が豊富だとあまり子孫を残す気がなくなるのだろうか?
 苗間隔:60cm

ピーマン定植 種まきから11週間

 ピーマンはポッドの土の1/3が地面より出るように植える。これは、根が横に伸びることができないので、下に深く伸びるようにするためだ。植物はたくましい。甘やかしてはいけないのだ。
 苗間隔:60cm

キュウリ定植 種まきから6週間

 キュウリは地面と高さをそろえて植える。理由を聞くのを忘れてしまったが、キュウリは根があまり深く伸びないからだと思われる。キュウリは乾燥に弱い。畝の中央に溝を掘って水がたまるようにして植える方法もある。オイスカではほとんど水はあげていないようだが。マルチをすると乾燥防止にもなりそうだ。キュウリは収穫間隔が短く、朝と夕の両方収穫しなくてはならない。普段仕事をしている人にはちょっと厳しい。
 苗間隔:60cm

ナス定植 種まきから11週間

 ナスも1/3上にだして植付けを行う。講師の磯谷さんのナスは背丈は2m以上になる。普通ナスは真夏の間は枝を切って、一度休ませるが、秋までずっと収穫できるそうだ。驚異的ですね。大変たのしみです。
 苗間隔:60cm

トウモロコシ定植 種まきから2週間

 トウモロコシはトレイからの定植となる。まだちょっと根の張りがよくないのもある。トウモロコシは間隔が30cmと他の苗にくらべ短い。深さは普通に植えつければよい。今回の作物の中では一番心配な作物だ。虫や動物にとってもトウモロコシはおいしいようだ。 
 苗間隔:30cm 

カボチャ定植 種まきから6週間

 カボチャは80cm間隔で定植する。ツルがかなり伸びるからだ。ナス、ピーマンと同じように1/3土を出して植えつける。カボチャはかなり大好きなので、収穫が一番楽しみだ。5つしか植えていないのがちょっとさみしい。何個収穫できるのだろうか?

風除け

風除け

 風除けのために、3本の支柱を立てて、ビニールで覆う。ビニールの上は空いているのでビニールハウスとは違う。風が直接当たると、倒れてしまうこともあるし、寒さ対策にもなる。トウモロコシ以外の作物すべてに風除けのビニールで覆った。なかなかの壮観である。

 次週はお休み。2週間後には苗の横に支柱を立てて縛る。なにせ、ナスは2mを超えるかもしれないので、丈夫な支柱が必要になりそうだ。春夏野菜は、虫や病気が発生しやすい。秋冬に比べると格段に難しいそうだ。本当は毎日様子を見に行かなくてはならない。大変な日々になりそうだけど、これからが楽しみだ。


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